あなたは、車を運転するとき
どうやって走行速度を決めていますか?
・なんとなく
・周りに合わせる
・標識、標示にしたがう
・法定速度を出す
・安全速度、経済速度を考える
・物理的に出せるだけ出す
ほとんどの人は、このいずれかに当てはまるのではないでしょうか。
法令に違反せず、事故を起こさなければ
どれでも良いと思います。
しかしエコドライブという視点では
上記のいずれも間違いです。
エコドライブのための走行速度の正しい決め方は、
・最大限に長い距離を
・一定のスピードで走ることのできる速度
これがベストです。
例えば前の車の運転があまり上手でない場合の例です。
時速40キロの標識のある道路を走行中
前の車が時速37キロから43キロの範囲で
加速したり減速したりしていたとします。
遅い方に合わせて時速37キロで走っていると
前の車が加速した時に離されてしまい、
そこで加速をしないといけなくなります。
反対に速い方の43キロで走っていたら
前の車の速度が落ちたときに追いついてしまい、
ブレーキをかけることになってしまいます。
自分も前の車に合わせて
37キロから43キロに加速、減速を繰り返していれば
燃費は極端に悪くなりますし、
後続の車にも悪い影響を及ぼしてしまいます。
ちなみに悪い影響とは減速したタイミングで
後続車にブレーキを踏ませ
渋滞発生の原因を作ってしまうことです。
この場合、時速40キロで走行すれば、
前車に近づいたり離れたりはしますが、
置いて行かれることもなく
追いつくこともなく
同じスピードを保って走ることができます。
次の例です。
片側2車線道路で
2台の車が信号が青になるのと同時に発進したとします。
500m先に系統連系した次の信号があるとします。
標識に表示された速度は40キロです。
両者ともふんわりアクセルでスタートし
同じペースで加速します。
1台は
最高速度40キロ
もう1台は
最高速度50キロで走行します。
そうすると時速40キロの場合
おおよそ35秒間
一定のスピードで走行することができます。
時速50キロの車は
23秒後には減速を開始して
次の赤信号で止まらなければいけません。
この差は12秒。
つまり、50キロで走った車は
一定速度で走行できる時間が短くなってしまうわけです。
それだけでなく、
次の赤信号で停止して、
青に変わるまでの12秒間、
止まって待たなければいけません。
それに対し、40キロで走行した車は
より長い時間、一定速度で走行できますし、
次の信号で停止することなく
青信号で通過できる可能性がありますので、
さらに長く一定スピードで走行できることになります。
これを何度も繰り返すと燃費に大きな差が出てきます。
なぜなら、車は加速するときに最も多くの燃料を消費するからです。
エコドライブのポイントをひと言で言うと
「止まらない運転をすること」です。
そのために考えることが、
いま時速何キロで走行すれば
それが実現できるかということです。
これが正しい走行速度の決め方です。
経験のある人も多いのではないでしょうか。
高速道路を走った後は燃費が良くなったという。
その理由は、
燃費を悪くする原因である“加速”の頻度が少ないからです。
本来、高速で走行すると、
空気抵抗などが大きくなり
燃費が悪くなるはずなのです。
しかし高速道路で燃費が良くなるということは、
それ以上に一定速度で走行することの効果が
高いことの証明です。
以下のような実験結果もあります。※1
東北自動車道の岩槻~久喜間を
空いている時間帯に同じ車で走りました。
時速80キロの一定速度で走った場合、
燃費は18.58km/Lでした。
それに対し、
時速85キロ~75キロの加速減速を繰り返した場合、
燃費は13.08km/Lでした。
その差は5.5km/L。
どちらも平均速度は80キロです。
到着時間に一切変わりがないのであれば
一定速度で走行する方が良いとは思いませんか?
※1 出展:ファインモータースクール「楽エコ講習」
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