【きょうのワンポイント】発進をスムーズにするための4つのコツ

発進をスムーズにするための4つのコツ

【きょうのワンポイント】

エコドライブを実践するための10のポイントを

エコドライブ研究所独自のわかりやすい視点で解説する「きょうのワンポイント」。

 

 

 

今回は

【発進をスムーズにするための4つのコツ】

です。

 

 

まず、はじめに質問です。

 

あなたは、発進の大切さをどれくらい意識していますか?

 

発進は重要です。

 

なぜ重要か?

 

 

車は発進をしなければどこにも行くことができないからです。

 

では発進さえできれば、どんな発進の仕方でも良いのか?

 

そんなことはありませんね。

 

急発進は危険ですし、

ノロノロ発進は迷惑です。

 

正しい発進をすることで様々な恩恵を受けることができます。

 

  • 精神的な疲労の軽減と安全性の向上により心のゆとりが生まれる
  • 燃費向上による燃料コストの削減
  • 乗り心地の改善により同乗者からの信頼が向上する
  • 自分の運転に対する自信がアップする

 

 

ぜひこの機会に正しい発進方法を習得し、

これらの恩恵を受けてください。

 

さて、あなたは「発進の仕方ってこれでいいの?」

と思いながら運転していませんか。

 

いままで気にしていなかったのなら、想像してみてください。

 

 

会社や家族から言われて再度、教習所に運転を教わりに来たあなた。

 

教習車の運転席に乗り込みハンドルを握ります。

座席とミラーを合わせ、シートベルトを着用しました。

助手席には指導員が座っています。

「では、発進してください」

と言われたとき、自信満々に発進できますか?

 

シフトレバーをDレンジに入れて、

パーキングブレーキを解除する。

 

ブレーキをゆるめアクセルペダルを踏んだ瞬間

「そうじゃない!」

と言われそうで

恐る恐る発進してしまうのではないですか?

 

それが、多くの人の本音ではないかと思います。

 

正しい発進ができているかどうかに自信がないと

後続車を気にして強い発進をしたり

それが自分が思ったより強い発進になり、

前の車に近づきすぎて焦ったりして

精神的に安定した状態ではいられないのではないでしょうか?

 

 

自分では気づいていなくても、

運転中は精神的にも肉体的にも疲労するものです。

 

しかし、これから説明する正しい発進の仕方を習得することで

思い通りに加速をコントロールできるようになり、

発進に自信が持て、

後続車の視線を気にすることなく、

前車に追突しそうになることなく、

安心して安全に発進することができるようになります。

 

 

そして、この正しい発進は大幅に燃費を向上させます。

なぜなら、燃料の38%は発進時に消費されていて

運転全体でみると

最も大きい割合だということが

省エネセンターの調べでわかっているからです。

 

つまり、正しい発進を習得することは

燃費改善にも大きな効果があるということです。

 

燃費が改善するということは

ガソリンを入れる回数が減ります。

月に何度か一定の周期でガソリンを入れているのであれば

ガソリンを入れる量が少なくなるわけですから

ガソリン代の節約に大きく貢献します。

 

それは、あなたが個人のドライバーでも

企業のドライバーであってもです。

 

多くの台数を所有、使用している企業であれば

その経費削減効果はより大きなものになりますし、

経費の削減は直接的に利益に結びつきますから

経営改善にも大きなインパクトを与えることができます。

 

当然、安全性の向上による事故削減効果も

利益向上につながります。

 

さらには、スムーズな発進ができるようになり

車の乗り心地も良くなります。

これは、あなた自身の乗り心地というより

特に同乗者の乗り心地を良くできます。

同乗者は気分が良くなり、

あなたへの信頼は向上するでしょう。

丁寧な運転と感じられることで、

大切にされていると思ってもらえることでしょう。

 

 

最終的に、あなたは運転への自信を取り戻し

いつでも心にゆとりをもって運転できるようになるのです。

 

これがエコドライブです。

 

 

このような様々な恩恵を受けられる

エコドライブの正しい発進方法。

 

ここでは新車販売台数の99%を占める

オートマ車の発進方法について順を追って説明します。

 

 

左足は正しい位置に置く

 

スムーズな発進に必要なのは正しい運転姿勢です。

 

まずは、運転姿勢を整えましょう。

 

ハンドルの持ち方や、座席への腰掛け方は

別の機会にゆずることにして

今回は足に注目したいと思います。

 

あなたは発進するとき、

というより運転するとき、

“左足”をどこに置いていますか?

 

あぐらをかくように座席の上?

股を開かないようにモデル座りで右足の下?

無造作に床の上?

それとも足を組んで、右足の上?

 

いずれも、正しい発進ができないだけでなく

とても危険です。

ですから正しい左足の置き場を知って

今日の運転から実践してください。

 

左足をどこに置くか?

 

答えはフットレスト。

とても簡単ですね。

 

 

フットレストって何?

foot restはその名の通り、足を置く台です。

 

アクセルペダルとちょうど反対側(左側)にあり、

まるでアクセルペダルのように

床が斜面になっている場所です。

 

その位置に左足を置いてください。

 

そこに左足を置くとどうなるのか?

 

体が安定します。

 

ただ置くだけではなく、踏ん張るように

少しだけ力を入れておくと、なお良いです。

 

そうすると発進するときに力を入れた右足とのバランスが良くなります。

 

普通の車はフットレストとアクセルペダルが現密に左右対称ではありませんが。

 

 

話はそれますが、これを対称にしようとしているのがマツダさんです。

↓ ↓ ↓

http://www.mazda.com/ja/innovation/technology/safety/zero_safety/drivingposition/

 

 

右足は正しい向きと距離で

 

さて次に、アクセルペダルへの足の置き方です。

 

まず、あなたは普段どのようにアクセルペダルに足を置いているかを

思い出してみてください。

 

アクセルペダルと足の距離はどうですか?

かかとはどの位置ですか?

ペダルを踏むとき、足の裏のどこで踏んでいますか?

 

 

1つ目のポイントは、

アクセルペダルの向きと、足の向きが同じになることです。

極端にガニ股になっていたり、

内股になり、アクセルペダルとクロスするように

置いたりしてはいけません。

 

 

2つ目のポイントは、

アクセルペダルと足の距離です。

フットレストと同じようにしてください。

 

つまり、なるべく足の裏全体が

アクセルペダルにくっつくようにしてください。

このとき“かかと”は必ず床に着けます。

かかとが床から浮いていては安定した発進はできません。

 

アクセルペダルには着いていても

少し離れていても構いません。

そもそも輸入車やマツダ車を除く一般的な乗用車は

吊り下げ式という

天井からぶら下がった形のアクセルペダルを採用しているので

かかとがペダルにつくことはないと思いますが。

 

ですから、実際には足全体の(指先側)上半分が

アクセルペダルにつく感じです。

 

 

姿勢が整ったら発進です。

 

 

アクセルは足の裏全体で踏む

 

ペダルを踏むときは、

足裏の一番膨らんだ辺りでペダルを押し込みます。

指の付け根と、アーチの間の丘です。

 

親指の下の母指球ではなく、

中指、薬指のあたりの膨らんだ部分です。

それよりアーチ寄りの部分でも構いません。

なるべく指先から遠い部分で踏むようにします。

 

 

足の指をパーにしてじわじわと踏む

 

 

ふくらはぎとスネに力を入れてじわじわとペダルを踏んでいきます。

足首を固くするようなイメージです。

 

ひざ下の筋肉に力を入れるのが難しい人は

右足の指をパーにしてみてください。

ひざ下から足首に力が入るはずです。

 

 

それも難しい人は、

足首を動かすのではなく、

足の裏全体を前に押し出すようにするといいでしょう。

 

このやり方だと、ふくらはぎとスネの力は必要なく

太ももの大きな筋肉を使うことになるので

力が入れやすくなります。

そして、かかとが支点になって足首から先が動き、

ちょうど良い力で踏むことができます。

踏むというより押すというイメージでしょうか。

 

 

ポイントは、

決して指先や指の付け根で操作しないことです。

なぜなら、

アクセル操作はかかとが支点になるので

支点から遠い指先では動く距離が大きくなって

操作が荒く雑になりやすりからです。

 

操作する位置を

少しでも支点であるかかとに近づけることで

繊細な操作ができるようになります。

なぜなら、例えば指先が1cm動いたとき、

足の中央部分では0.5cmしか動いていないわけです。

 

つまり、足の動きは同じでも

踏む量がより細かくできるのです。

 

 

ここまでの話をまとめると、

  • 左足は正しい位置(フットレスト)に置く
  • 右足はアクセルペダルと同じ向きで、できるだけペダルに足の裏全体をつける
  • なるべく指先から遠く、かかとに近い位置で踏む
  • ひざ下に力を入れるか、足の裏全体を押し出すように操作する

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

すぐにできなくても問題ありません。

 

 

日々の運転で少し意識するだけで、

自然と正しい操作ができるようになり

加速度を思いのままにコントロールできるようになることで

後続車の目も気にせず

前の車に近づきすぎない

理想の発進ができるようになり

運転の心にゆとりが生まれてくるでしょう。

 

 

あなたの発進に対する世界観が変わる事を願っています。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

 

 

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