冬こそ気をつけるべき、たった1秒でわかるエコドライブ
今回のワンポイントは
「これもエコドライブなの?」
と思われる方もたくさんいらっしゃる内容かもしれません。
それは、エアコンの使い方です。
しかし、1秒でできるとても簡単なことです。
これによって、普通車であれば5~10%、軽自動車でも10%~15%の燃費改善が見込まれます。
アクセルやブレーキの操作といった、これまでのエコドライブと全く違う、
燃費向上効果の高いもののうち最も簡単なものです。
では、そのやり方をご説明しましょう。
A/Cと書かれたスイッチを押して、ランプを消しましょう。
これだけです。
A/Cスイッチにランプがない車であれば、
液晶表示などに「A/C OFF」と表示されるようにA/Cスイッチを操作してみてください。
これで燃費アップが確実です。
なぜ、それだけで燃費がアップするのか?
解説しましょう。
そもそも、A/Cという機能を使うときというのは、2つしかありません。
それは、
1冷やすとき
2乾かすとき
これだけです。
いまの時期はどうでしょう?
冬ですから、当然、冷やす必要はありませんよね。
むしろ暖めたいのではないでしょうか?
そして、空気は乾燥しています。
火災やインフルエンザなどの感染にも注意が必要なくらい乾燥している時期ですよね。
つまり、A/Cの機能を使う必要が一切ない時期なのです。
夏はエアコンを使うから燃費が悪いという話を聞いたことはあるのではないでしょうか?
A/Cがオンになっているということは、夏場と同じように冷やすための機械を動かし、燃費を悪くしているのです。
もうちょっと詳しくエアコンの仕組みを説明しましょう。
カーエアコンというのは、A/Cがオンになっている場合、エアコンの温度設定を何度にしていても、必ず18℃設定にしたときと同じ温度まで空気を冷やそうとします。
そして冷えた空気を温め直して設定温度にしています。
分かりやすく言うと、室温を25℃にしたいのに、18℃になるように一度空気を冷やして、それを25℃まで温めて噴き出しているのです。
この一度冷やすというときに、夏場のエアコンと同じように燃料をたくさん使うことになるのです。
ここまで話を聞けば、A/Cオンがいかに無駄かということがお分かりになったのではないでしょうか。
A/Cをオンにしないと暖まらないという声を聞くことがありますが、それは気のせいです。
むしろ一度空気を冷やすというムダがある分、A/Cオフのときより涼しい空気が出てきているはずです。
暖房を使用する際にAUTOボタンを押している方は要注意です。
車種によっては、A/Cが自動的にオンになってしまいます。
その場合は、手動でオフにする必要がありますので、
AUTOボタンを押した後にA/C表示を確認してみてください。
ひとつ注意しなければいけないことは、A/Cをオフにすると2つ目の「乾かす」機能も停止するということです。
つまり、雨が降ったときや、大人数が乗車しているときなど、窓が曇りやすいときには、A/Cをオンにしないと、前や周囲が見づらく危険です。
しかしこれも、あらかじめ外気導入にしておくことで曇りにくくできます。
ですので、A/Cスイッチをオフにするときに、空気の循環が内気循環になっていた場合は、外気導入に切り替えて、外の空気を車内に取り入れるようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます!