エコドライブとはおもてなしの運転

エコドライブとはおもてなしの運転

 

 

こんにちは!

エコドライブ研究所の福田です。

 

 

東京オリンピックまで668日となりましたね。

2020東京大会を語る上での重要なキーワードとなった“おもてなし”。

 

運転とおもてなし。

エコドライブとおもてなし。

 

どんな関係があるのでしょうか?

 

外国人も含めた人々の移動を支える運転 × おもてなし。

一緒に考えてみましょう。

 

 

まず、はじめに質問です。

 

あなたは、自分自身が車を運転するとき

同乗者の乗り心地をどれくらい考えていますか?

 

 

おもてなしの国、日本ですから、

誰かを車に乗せているときも

おもてなしの心で運転したいものです。

 

職業病でもあるのですが、

わたしは誰かの運転する車に乗っていると

その運転が気になって仕方ありません。

それは、友人でも上司でも

タクシーでもバスでもです。

(ときには電車でも気になってしまいます)

 

文句なしの運転を見たことは、

これまで3回くらいしかありません。

 

文句なしの運転

それが、おもてなし運転です。

 

では、おもてなし運転とは何でしょう。

 

 

まずは自分の運転を思い出してみてください。

あなたの運転操作は何段階ですか?

ブレーキペダルを踏むとき、はなすときは?

オンオフの2段階?

アクセルペダルを踏むとき、はなすときは

弱、中、強の3段階?

ハンドルを回すとき、ドアを閉めるときはどうでしょう?

 

 

アクセル、ブレーキ、ハンドルといった

運転そのものの操作で言うと

理想は無段階で、

なおかつ、

その操作スピードを自在にコントロールしていることです。

 

例えば、アクセルやブレーキをオンオフスイッチのように

一気に踏み込めば車の動きがカクカクしてしまいますね。

そうならないように、踏み込むスピードなどを

コントロールするということです。

 

これらを意識して行わないと、

同乗者を不快にさせることがあります。

つまり、おもてなしとは反対の運転になってしまいます。

 

特にドライバー本人は自覚がないものです。

なぜなら、自分が今からやろうとしている運転行動を

すべて分かっているわけですから、

自分の頭や体がカクカクしないように

無意識に体に力を入れることができるからです。

 

ですから、誰かに指摘してもらわないと分かりません。

しかし、誰も指摘してくれないのが運転です。

 

運転に関する指摘は、

その人を不快にすることが分かっているからです。

身内と運転のことでケンカになるという話を

よく聞きませんか?

 

また、その他の生活マナーに比べて軽視されている

ということもあるのではないでしょうか。

他のドライバーのマナーにうるさい人は多いですが、

同乗者に対する思いやり、おもてなしの運転を

意識している人は少ないように思います。

 

車は揺れるものとして、あきらめているのでしょうか。

 

一般的にマナーと言うと

・脱いだ靴は揃えるですとか

・使ったものは片づけるですとか

・気をつけの立ち姿勢など

子どもの頃から親や学校の先生に教わって身につけるものです。

 

そして社会人になり、

名刺の渡し方やエレベーターでの立ち位置などと一緒に

職場の整理整頓なども改めて教わるでしょう。

 

しかし運転に関しては、

子どものころから教わるものではありませんし、

免許を取った後、上司から指導を受けることもないでしょう。

なぜなら運転に関しては、上司部下の関係ですら

指摘しづらいと言います。

つまり、教習所で教わることが全てなのです。

 

しかし、専門家ではない周囲の人が

勝手な解釈で間違ったことを教えることがあるので

自己流で運転するようになってしまう人が多くいます。

 

 

でもそれではいけません、運転は重要です。

 

よく運転には性格が出ると言いますが、正にその通りです。

無意識に行っている間違った運転で

自分の評価を下げてしまわぬよう、

これから解説する内容をぜひ実践してみてください。

 

 

今回は、特に気にしている人が少ない

3つのポイントについて解説します。

 

 

1.ブレーキの緩め方

 

多くの人がブレーキのかけ方は気にしているのではないでしょうか。

ブレーキをかけ始めるときにカクっとなったら

初心者みたいで恥ずかしいですし、

同乗者の頭をカクっとさせるような運転をすると、

下手くそだと思われてしまいますから。

 

このようにブレーキを踏むときは、

カクっとならないように意識している人が多いように感じます。

もしあなたが、あまり意識していないのであれば、

これからはカクっとさせないよう

そっとブレーキをかけてみてください。

 

ところで、ブレーキをはなすときはどうでしょう?

ブレーキのかけ方が丁寧で、

この人はおもてなし運転がよくできてるな

と思ったところ、

ブレーキをはなす操作でカクっとされてしまうと

残念でなりません。

 

アクセルを踏まなくてもオートマ車が進むクリープ現象。

このクリープ現象が強い車であれば、

発進するときも気をつけなければいけません。

 

発進時にアクセルの踏み込みが急にならないように意識していても、

その前段階で、ブレーキのはなし方が雑では意味がありません。

 

そして最も意識の向かないところが

“減速中に”ブレーキをはなす操作です。

 

例えば走行中、

前方が渋滞しているなーと思ってブレーキをかけ、減速をしていました。

すると前の車が動き出したので止まる必要がなくなり、

あなたは加速をするために、ブレーキをはなすと思います。

このブレーキをはなす瞬間に最も気持ちの悪いカクっが発生します。

 

同乗者はブレーキによって体が前に行こうとするところ、

それに反して体を安定させるため

無意識に後ろ方向に軽く力が入っています。

そこで急に減速する力がなくなると、

後ろに向かってカクっと体を持って行かれるのです。

これが気持ち悪いのです。

 

これを防ぐためには、

ブレーキをかけるときにカクっとしないよう

ジワジワ踏むのと同じように、

はなすときもジワジワはなせばいいのです。

 

あまりジワジワすぎると加速が遅れてしまうので

1秒以内で緩めましょう。

しかし、ただのオンオフではなく

無段階でスムーズにはなしていくようにするといいでしょう。

はなすというよりも緩めるの方が実際に近い表現ですね。

 

どうしても、オンオフになってしまうという人は、

まずは3段階にしてみましょう。

 

踏んでいる → 半分緩める → はなす

 

そして、操作が1段階増える分

ブレーキをはなし始めるタイミングを

より早めに見極められるようにしましょう。

 

そのためには前の車のさらに前の車や

交通全体の流れを読み取り、

遅れないようにブレーキをはなし始めましょう。

はなすときは、まず半分だけ緩め

その後、残りを緩めるようにしましょう。

 

これでカクっは半分抑えられるでしょう。

 

 

2.ハンドルの回し方

 

ハンドルを回すときはどうでしょう?

 

あまり意識していない人の操作はカクカクしますね。

何も考えずにハンドルを動かすと、

体が横にカクっとなります。

 

交差点を曲がるときであれば、

遠心力が一定の時間続くのでそれほど気になりませんが、

直進中のカクカクはとても気になります。

 

特にスピードの出る高速道路では顕著に表れます。

 

直進中の進路を修正するために行うハンドル操作で

体が左右にカクカクするのは、

同乗者であれば誰でも分かると思います。

体が都度、横に揺られるので気分が悪いです。

 

これは自分でハンドルを握っているときには分からないものなので

機会があれば同乗者に聞いてみましょう。

 

この原因の一つは進路の修正が遅いということです。

早めに修正を行えば小さい操作で修正が完了するので

カクカクしづらくなります。

 

今度、他の人の運転をよく見てみてください。

運転の上手な人ほどハンドルを細かく動かしています。

ハンドルをプルプルと振るわせているよう見えるかもしれません。

それがカクカクを少なく真っすぐ走らせるコツなのです。

 

なぜなら、車はまっすぐには走らないからです。

運転をする人であれば経験上分かると思いますが、

ハンドルを真っすぐのまま固定していても

車はまっすぐに走ってくれません。

 

それは、道路が常に水平ではないからです。

右に傾いていたり、左に傾いていたりします。

それは排水のためだったり、

元々の地形に依存していたり、

工事業者の技術的な問題だったり。

または、穴が開いていたり、石が落ちていることもあります。

 

それらの要因によって車の進路は少しずつズレます。

それを常に修正しながら真っすぐ走っているのです。

 

運転に不慣れな人や、

ハンドル操作をあまり気にしていない人は、

車の向きが明らかにズレるまでハンドルを動かしません。

進路が大きく変わってから操作をするので

大きく蛇行するような感じになり、

かつ一気にズレを修正しようとするので

ハンドル操作が急になり

結果カクカクして、

同乗者に不快感を与えることになります。

 

 

理想のハンドル操作は、

左右の手に持った棒磁石のN極とN極もしくは、

S極とS極をくっつけようと思って近づけたときのあれです。

磁力で目には見えない抵抗がかかり、

じわじわと近づけないと

反発しあってずれてしまうと思います。

 

ハンドルを回すときも、

目には見えない力で反発して戻されようとしている

そんなイメージでハンドルを丁寧に操作すると

高速道路でのカクカクは減らせると思います。

 

操作のポイントは、

両手の母指球でハンドルを前に押しておくことです。

 

ハンドルを左に回すときは右手で上に押し出しますが、

左手の母指球でもハンドルを前に押しておくことで、

反発力を作っておくことができます。

 

 

3、ドアの閉め方

 

運転操作ではないので番外編とも言えますが、

ドアを閉めるときはどうでしょう?

 

車から降りて外からドアを閉めるとき、

ドアを手で押して1度の操作で閉めると危険です。

なぜなら、万が一ドアに子どもの手が挟まりそうになっていても

閉まり始めたドアを止めることができないからです。

 

それ以上に見た目の印象が悪いです。

丁寧さに欠ける雑な動きに見えます。

 

想像してみてください。

引っ越しをするために部屋を探しているあなたは、

とある不動産屋さんに入りました。

さっそく、いい物件があるからと内見に行くことになりました。

不動産屋さんの担当者の運転する車に乗って物件を見に行きます。

「まず1件目の物件はこちらですね」

と言って車を降りた担当者。

ドアを片手で勢いよく“バタンッ”と、

まるで平手打ちをするような閉め方をしたらどう思いますか?

私だったら「この人は雑な人だなぁ

物件も適当なものを案内されてしまいそうだな」

と思ってしまいますね。

 

反対にドアレバーに手をかけたまま、

ドアが閉まる10cmくらい手前で一度止めて

音が最小限になるような丁寧な閉め方。

―――まるで、高級料亭の女将さんが

畳に両ひざをついて、ふすまを閉めるときに

最後の5㎝をゆっくりと音が立たないように閉めるかのように―――

こんなドアの閉め方をされたら、

その人の信頼感が一気に上がっちゃいますね。

 

これがおもてなし運転ではないでしょうか。

 

 

 

そして、このおもてなし運転は正に

エコドライブのコツでもあるのです。

一つひとつの操作を丁寧にすることで

運転全体が滑らかになり、

結果、燃費が良くなるだけでなく

タイヤやブレーキの消耗を減らし

車を長持ちさせたり、

メンテナンスにかかる費用を削減させたり、

様々な経済メリットをもたらしてくれ、

あなたの人生をより豊かなものにしてくれるでしょう。

 

ここまで読んでくれたあなたなら、

今まで以上に同乗者からの信頼を得られるはずです。

 

ぜひ、おもてなしの心を持った操作で

同乗者が安心して眠れるような運転を心がけてください。

 

 

もしかしたら、お子さんの車酔いも減るかもしれません。

なぜなら、カクカクとした揺れが少なくなることで、

車酔いの原因と言われている

視覚情報と三半規管が感じる情報のズレを少なくできるわけですから。

 

そして、あなたがビジネスマンであれば、

同僚や後輩にも教えてあげてください。

雑な運転で顧客の信頼を失わないように。

 

 

 

最後に元メジャーリーガーの松井秀喜さんの座右の銘を

ご紹介させてください。

 

心が変われば行動が変わる

行動が変われば習慣が変わる

習慣が変われば人格が変わる

人格が変われば運命が変わる

 

 

先ほども言いましたが、

運転には性格が表れます。

しかし、運転を変えることで性格も変えられます。

それは、この格言が表してくれている通りです。

 

 

気づかぬうちに間違った運転で

自分の評価を下げてしまわないよう

今後の運転に生かしてください。

 

2020東京オリンピックを良いきっかけにして

エコドライブを始めましょう!

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

 

 

 

本日のワンポイント

【いつもより1秒早くペダルから足をはなしてみましょう!】

はこちらから

↓ ↓ ↓

【きょうのワンポイント】いつもより1秒早くペダルから足をはなしてみましょう!

 

本日のワンポイント

【いつもより1秒早くペダルから足をはなしてみましょう!(AT車のブレーキペダル編)】

はこちらから

↓ ↓ ↓

【きょうのワンポイント】いつもより1秒早くペダルから足をはなしてみましょう!(AT車のブレーキペダル編)

 

本日のワンポイント

【発進をスムーズにするための4つのコツ】

はこちらから

↓ ↓ ↓

【きょうのワンポイント】発進をスムーズにするための4つのコツ

 

 

 

エコドライブ10のすすめはこちらから

↓ ↓ ↓

国連エコドライブ宣言(全文・日本語)